最近『せどり』のやり過ぎで、普通にスーパーに買い物に行った時にもついつい『半額シール』や『特価』みたいなPOPを探している自分に少しだけ、いやかなりドン引きしています。
こうなってくると自動販売機…どころかコンビニで物を買うのも躊躇ってしまいますね。(まあ買うんですけどね。笑)
モノの価値は誰が決めるのか??
価値とは
1.その事物がどのくらい役に立つかの度合い。値打ち。「読む価値のある本」「価値のある一勝」
2.経済学で、商品が持つ交換価値の本質とされるもの。→価値学説
3.哲学で、あらゆる個人・社会を通じて常に承認されるべき絶対性をもった性質。真・善・美など。
デジタル大辞泉より引用
モノの価値を決めるのは世間であり、市場であると言われています。
前にも書きましたが需要と供給のバランスというやつですね。
しかし結局のところ最終判断を下すのは『個人』です。
例えば、同じ値段で販売しても高いと感じる人と安いと感じる人がいます。みんなが高いと感じた場合、その商品が売れることはなく、最終的には値下げ(もしくは処分)されることになります。
逆にどんなに高い値段であったとしても、一人でも買いたい人が現れればそこで売買は成立します。
状況によって価値が変わる
モノの価値は需要で変わってくるので…同じ商品でも、時と場合によって価値が変わってきます。
例えば、コンビニエンスストアなどがいい例です。
コンビニエンスストアでは飲み物や食べ物が気軽に購入できます。しかし、スーパーやドン・キホーテなどと価格を比べると…。いや別業種と比べてはいけないですね。
これはコンビニエンスストアのほうが、身近にあり手軽に利用できる点や、深夜も開いている点。つまり言葉通り『便利な点に対しての評価』を踏まえた価値だと思います。
会社帰りにコンビニエンスストアによってコーラを買おう…。とか、お昼ご飯はお弁当とお茶を買おう…。
とか、冷静に考えるとお弁当はまだしも、飲み物は前日にスーパーで買っておいた方が確実に得をするのは明らかです。しかし、前もって用意する手間や持ち歩く不便さを考えるとどうしてもコンビニエンスストアで購入してしまう…。
別にこれがおかしいとか間違っているとかの話ではありません。実際に僕もよくコンビニエンスストアで飲み物や食べ物を購入するので。
ただ、需要と供給はうまくできてるな…と改めて感じますね。
売る側として考えるモノの価値
せどらーごときが何を偉そうに…と言われそうですが、一応僕は(ネットを用いた)本屋です。
その視点で考えてみると、モノの価値というのは常に変動しているな…と感じます。(扱っている商材の9割が中古商品なので尚更そう感じるのでしょうけど。)
直近でいうと、東京大学名誉教授の上野 千鶴子さんの書籍。
上野千鶴子さんが同大学で行った入学式での祝辞が多方面で反響を呼び、書籍のランキングもがっつり上がりました。(気になる方は検索してみてください。)
祝辞について、個人的には入学式で言うことかな…と思いましたが、ここは話すと長くなるので辞めておきます。笑
因みに、僕は自分でも本を読むことがあるのですが、気になったタイトルをピンポイントで…そしてなるべく安い状態で探すのは非常に困難だと感じます。
一応僕は本探しに関してはプロ(せどらーなので)なのですが、それでもなかなか見つけられるものではありません。
中古の書籍がインターネット上で売れやすいのも、このことが関係しているのだと思います。
探して見つからない時間や手間を考えたら少し高くてもネットで買おう。これは正しい判断だと思いますし、そこに『希少性』という価値が加わっているので少し高いのは当たり前です。
そのため、よくせどりや転売を『ぼったくり』とか『悪質』とかいう人がいますが、僕は『希少な商品を発掘し、買いたい人が購入しやすい棚に並べている意義のある仕事』だと割り切っています。
実際に、僕の運営する店舗からは年に2万5000点以上の商品が購入されています。これは需要があることの証明だと思います。
モノの価値について まとめ
最初に結論を書いてしまったのですが、大事なことなのでもう一度書きます。
モノの価値を決めるのは世間であり、市場であると言われています。
しかし結局のところ最終判断を下すのは『個人』です。
要するに『適正な価格』という考え方自体が少しずれているのかもしれません。
高いと感じる人は買わない。安いと感じる人が買う。
それだけです。
こう考えると非常にシンプルですね。
きっと『せどり』をしていると、悪い言われ方をすることもあると思います。
しかし『需要があるから成立している』これだけは紛れもない事実なので、そんなに気にすることはないです。(そもそもそうやって怒る人相手に商売しているわけではないですからね。)
法律で禁止されていることをしてまで稼ぐのは絶対に間違っていますが、法律の範囲内で成立しているならば、それは立派な仕事だと思います。
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