【雑記】CDの需要はもうないのか。

雑記

最近『CD』について色々と騒がれているのですが、皆さんご存知でしょうか。

うちの店舗は本がメインとは言え、CD、DVDもプライスターランキング100位以内に入るくらいの主力商品なのでCDについてのニュースはまったくもって人ごとではありません。

セラーさんの中にはCDが出品規制されている人もいると思います。
そういう人からすると関係ない内容になるかもしれませんが、単なる暇つぶしの読み物として見ていただけたら幸いです。

CD関連の気になる話題

最近見た中で衝撃的だったニュースや出来事を軽く紹介していきます。

GEO CD買取終了のお知らせ

【サービス】CD買取受付終了についてお客様各位

平素より「ゲオの買取」をご利用いただきまして、誠にありがとうございます。

この度、下記日程でCD買取受付を終了させていただくこととなりました。

【最終買取受付】
9月29日(木)

GEOホームページより引用

これ、結構衝撃的なニュースじゃないですか??

買い取っても売れないのか、そもそも買取が少ないのか…。

理由は分からないですが、まあCD販売が順調ではないことは間違いないですね。

某有名ミュージシャン サブスクを酷評する

1990年代にメジャーでミリオンセラーを叩き出すような高い人気を誇っていた某ミュージシャンが サブスクを恨んでる(ように感じられる)ようなツイートをして話題になっていました。

肝心なツイートは削除されたのか自分の目では確認していないので余計なことは書きませんがこんな感じのツイートでした。

もっと過激な発言をしていたようですが、変に切り取られたりしている部分もあると思うので追求するつもりもないですし、埋め込みでもしも怒られたら即削除します。笑

また、このような話は他のミュージシャンの方も仰っています。

当たり前ですがサブスクよりCDをたくさん売った方が利益になるわけで、ある意味では切実な書き込みとも言えますね。

これが時代の流れか…。

普通に生活していて聞いた会話

嘘みたいな本当の話なのですが、つい先日ブックオフにいたら高校生くらいの子どもを連れた親子がこんな話をしていました。

娘『お母さんCD買うの??

母『いいのあったら買おうかな。

娘『CDって…。なに??どうやって聴くの??スマホで聴ける??

何言ってんだお前??

母&盗み聞きしてた僕『っ!!?(スマホでどうやって再生するんだ…。)

マジですか??

と思ったのですが、最近はツイッターとかでも

CD販売されても再生機器がないから聴けないんだよな…。

みたいな書き込みをよく見るようになりました。

いや、本当に聴きたいなら再生機器買えよ!!って話なんですけど、実際のところ…聴ける環境があってもCDはあまり聴かないですよね。笑

メディアを扱う人にとっては大ダメージになるかも

今の時代仕方ないこと…。

だとは思うのですが、中古CDを多く取り扱っている僕の目線からすると

『マジかよ…。』

というのが正直な気持ちです。

GEOでCDを仕入れることはあまりないんですけど、トレンド商品…。

大きなトレンドで言うと嵐の解散とか、安室奈美恵引退とか…、今まで安く大量にどこでも売っていた商品の回収とかではよくお世話になっていました。

近年のブックオフは大きなトレンドになりそうなものがあると翌日に値上げしていたり、値上げするために一度回収して特設コーナーを作ったりと、だいぶ転売屋さんみたいになってしまいました。

その点、GEOはそういうお店がなくて(僕の地域だけだったらごめんなさい)安心して回収できたのですが。残念です。

そしていずれこういった波はブックオフにも流れてくる可能性もゼロじゃないと感じています。

CDは本当に売れなくなったのか??

思い込み…ではないのですが、一応本当に売れなくなっているのか数字を調べ見やすく図にまとめてみました。

…。

が、調べてまとめてから気づいたのですが、オリコンランキングは転載禁止らしいので泣く泣く削除しました。(僕の10分を返して。泣)

消した内容を要約すると、2000年売上枚数100万枚を突破したシングルCDは14曲あったのに対し2021年には1曲に減っていました。

また、2021年のランキングを見ると上位を占めているのが全てアイドルグループという衝撃的な結果になっていました。

CD全体の売り上げ販売数はどうかというと

CDの年間販売数(日本レコード協会集計対象シングル、12cm)は、1998年の3億291万3000枚をピークに漸減し続けており、10年後の2008年には2億4221万2000枚(シングル5348万8000枚、アルバム1億8872万4000枚)、2018年には1億3720万5000枚と、20年間で半分以下まで縮小。

Wikipediaより引用

という、こちらも衝撃的な結果になりました。

因みにこの現象のことはCD不況と呼ばれています。

なぜCDが売れないのか

CDが売れない理由は色々な要因があるのですが

  • コンテンツ市場の多様化・音楽への無関心
  • 少子高齢化・人口減少
  • 違法アップロードの蔓延
  • レンタル・中古市場の隆盛
  • ストリーミング音楽配信の普及

といったことが主な原因としてあげられています。(Wikipedia調べ)

レンタル・中古市場の隆盛に関しては僕たちのような転売屋さんも一役買ってしまっているので他人事ではないですね。

ただこれに関しては書籍でも同じようなことが言われていて、作家さんと『古本肯定派』でたびたび議論になっています。

作家側からすると中古本がどれだけ売れても印税は入ってこないので…まあ文句が出るのは当然のことです。

ただ一番の理由はやはりインターネットを使えば簡単に音楽を聴けるようになったからでしょうね。

なぜアイドルのCDだけが売れるのか??

全体的に売れなくなっているはずのCDですが、アイドル系のCD(特にジャニーズ)は根強く売れ続けています。

理由としてはアイドルのCDは様々な特典がついている場合が多いからだと思います。

例えば秋葉原で有名だった某アイドルは投票券や握手券を付けて販売していましたし、最近のアイドルもチェキとかを付けて売ったり、予約特典でポスターや生写真などを付けているのをよく見ます。

2021年の売上で1位を独走したSnowManに関しては、グループの人数が多いから…。とかファンの年齢層が高めだから…。とか売れている理由は様々あるようですが、真偽のほどは分かりません。

これが地下アイドルになるともっと分かりやすく、えげつない売り方になります。

CD複数枚買わないとイベントに参加できません。

とか

CD2枚購入でチェキ撮影券1枚

とか…。こういうのが当たり前の世界になります。

そうなるとオタクの方々は持っているCDでも追加でいっぱい買ってしまうんです。

オタクなんてそんなもんだよ。しかし同じCDを複数枚買うのはすごいよな。

実際にはCDを買わなくてもデジタルとかですでに音源を持ってたりするので、そのCDは本当に置き場に困ると言うか処分に困るというか…。

最近は特にプラスチック製品の削減みたいなのが流行っている中、CD販売というのは時代の流れに逆行しているような気もしています。

某秋葉原発祥のアイドルのCDを山中に不法投棄をして書類送検された。
みたいな事件もありましたし、おまけありきの売り方は誰がどう考えてもおかしいと思うんですけどね。

個人的には他の方法が確立されれば買う方も売る方も助かるのかな…。

と思う反面、中古メディアを扱っている古物商として見るとCDはある程度生き残っていってほしいな…。というのも本心です。

CDの需要はもうないのか。 まとめ

結論から言いますと、おそらく昔ほどの需要はないしこれからも期待できないと思います。

実際に僕もCD販売をしていますが、基本的に売っているのは一昔前のアーティストのCDがメインになっています。

最近のミュージシャンの楽曲はサブスクとかはもちろん、下手したら無料でも聴けますからね…。

もしかしたら若年層や…いわゆるZ世代とかからすると『音楽はお金を出して聴くもの』という認識すらないかもしれません。

ものづくりをしているアーティスト側からしたら厳しい時代なのかもしれませんが、やはりCDとは別の方法で収入を確保する道に行くしかないような気もします。

ただ一点気になるのが近年レコードが最注目されている点です。

ブックオフでも近年レコード売り場を拡張している店舗が増えました。

やはり高級感や特別感、音質や音圧に対してのこだわり、もしくは単純に『映え』を気にしている人が増えたのでしょうか。

ボタンひとつでお手軽に聴けるはずなのに、そこを敢えて手間がかかるレコードを選ぶのはお洒落ですね。

もしかしたらレコードが天下を取る日が…。そこまではないとは思いますが、選択肢は多い方がいいので良い傾向なのではないでしょうか。(転売屋的にもね。)

今回はせどりとは少し脱線したブログになってしまいました。しかも長文になってしまいました。

明日からまたコツコツせどり頑張ります。

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