何を隠そう…。いや全然隠してないのですが、僕は元々は(ほぼ専業よりの)兼業スロッターです。
そしてあちらの世界では度々
『スロニートは他の事業をおこなっても成功する人が多い』
といった話を目にします。
今回はこの説についての自分なりの見解を書いてみます。
(スロット関係の記事は前にも書いたので良かったら読んでみてください。)
スロニートとは??
僕がスロット漬けの生活をしていたころ、まだそのような人は
『スロッター』
と呼ばれていました。
しかし現在では
『スロニート』
というのが正しい呼び方のようです。(何が正しいのか分かりませんが。笑)
言葉の意味としては、そのままですが
『ニートのように…社会に出て働かずに、スロット(またはパチンコ)の収入で生活している人』
という意味になります。
(この記事内の『スロニート』はしっかり稼げているスロニートという意味なので、それを前提に読んでいただければと思います。)
スロニートの収入は??
勿論すべての方に聞き取り調査をしたわけではないので正確な数字ではないのですが、おそらくスロニートの平均月収は20~50万円…といったところではないでしょうか。
ただ、一口に『スロニート』と言っても、軍団で動いているスロニートや人を雇っているスロニートもいます。
その場合は当然ですが一人よりも効率良く期待値が獲得できる可能性が上がるので、中には月で100万円以上稼いでいる凄腕のスロニートも存在します。(凄腕のスロニートって響きがなんか凄いですね。笑)
スロニートのメリットとデメリット
前にも似たような記事を書いたので、話がかぶってしまうのですが、もう一度スロニートのメリットとデメリットをおさらいしていきます。
スロニートのメリット
- 時間を自由に使える
- 人付き合いをしなくてもよい
- いつでもさぼれる
- スマホゲームやYouTubeを観ながら適当にやっていてもOK
- 「俺は他の人とは違う」感が味わえる
- 仕事のことで悩む時間が極端に少ない
スロニートのデメリット
- 社会的な信用がない
- 店内の環境が悪い(騒音、煙草の匂い、副流煙、眩しい)
- 世間からのあたりが強い、疎外感がすごい
- 将来性の見通しが立たない
- モテない、結婚できない
- お金の使い方がわからなくなる
- クレジットカードが作れない
- 実家に居座りがち(住居の契約が難しい)
それに加えて
「俺はいつまでこんな生活しているんだろう。まわりの友人はみんな結婚して子どもが生まれたりしているのに、俺は未だに『激アツ!!』とか『期待値が…』とか言ってて…このままでいいのかな。」
といった感情が常に付きまといます。
スロニートの種類と就職しない理由
誰が言いはじめたかはわかりませんが
『スロニートは他の事業をおこなっても成功する人が多い』
というのは何年も前から良く聞く話です。
僕も自分が専業に近い(正確には兼業ですが)生活をしていたころはそう思っていた時期もありました。
しかし、本当にそうでしょうか?
まず前提として、スロニートの中にも大きく分類して2種類の人種がいる…と僕は思います。
スロット(パチンコ)が楽しいスロニート
なんだかんだ言って、スロットが大好きな人たちです。(少し大げさに言うと)勝っているからまだ良いのですが依存症の人もいると思います。
お金のため…。期待値が全て…。
というのはもちろん理解しているので、勝つことにこだわりますが、雨でも台風でも…何が何でも稼働しようとする人が多いです。
ハイエナよりも設定打ちをすることが多く、暇な時間があるのを嫌うタイプです。
スロット(パチンコ)が嫌いだけど稼げるからやっているスロニート
スロットもパチンコもきちんと期待値を理解していれば稼げます。
しかし
- 周りの環境(音、煙、人間)がびっくりするほど悪い
- 期待値に比べて下振れが続く
などの理由により、スロット屋さんに入ること自体が苦痛になる時期が頻繫にきます。(例えるなら登校拒否みたいな感覚です。)
実際に僕も「出来れば稼働したくない…でもお金が欲しいから行かなきゃ。」と思いながら嫌々稼働していた時期のほうが長かったです。
実際に今稼いでいる方の中でも僕のように、出来れば打ちたくない…と思っている方も多いのではないでしょうか。
こちらのタイプの方は遠くのお店までわざわざ行って抽選を受けたり、朝から並んだりするのも苦痛なので長時間稼働する設定打ちよりも短時間で稼げるハイエナを好む傾向にあります。
スロニートが就職しない理由
若いうちに…例えば20代の前半で月収40万円が手に入る生活なんてあまりないと思うんです。
就職した友人たちの月収が20万円前後の頃に自分だけ40万円…いや実際にはもっと。
こうなってくると就職するのが馬鹿らしくなってしまうのも理解できます。(現実的にはどこかの年齢で逆転されるんでしょうけど。)
ただ、そうやって何年間もスロニートとして生活していると就職する気持ちもなくなってしまったり、職歴などの現実的な問題により就職するのが厳しくなってしまう人が多いです。
ツイッターでもスロット界隈の方がよく
『もう引き戻せない。』
といった話をしているのをよく見かけます。
また最近では、20年以上も前からガチプロとして第一線で活躍し続けている某スロット雑誌のライターの方がある動画の中で、これから業界が今よりつらい状況になることを踏まえ…
『パチスロだけで食っていこうとするのはやめましょう。やめてください。』
と発言したことが話題になっていました。
また動画の中で
『行き着くところまで行ってしまった自分はもう野垂れ死ぬだけ。』
とも言ってましたね…。
20年以上第一線で稼ぎ続けた方の言葉でしたので、多くのスロニートの心に響いたのではないでしょうか。いや、すこしは響いていると良いですね。
スロニートがほかの事業をやったら稼げるのか
やっと本題に入ります。
『スロニートが他の事業をやったら稼げる説』
についての僕の考えは…
…。
人による
です。笑
これだけだとせっかくここまで駄文を読んでくれた人に怒られそうなので補足します。
前述したスロニートの種類の中で、スロット(パチンコ)が楽しいスロニートは他の事業をやってすぐに成功する確率は低いと思います。
と、いうのも…。こちらのタイプの人はスロットを打つことを本気で『仕事』と考えている人が多いのですが、恐らくスロット以外の仕事を今までのスロット稼働と同じ時間やって下さい…と言われたらほぼ全員がやらないのではないでしょうか?(因みにスロニートの稼働時間は並びを含めると1日13時間以上になることもあります。)
毎日スロット稼働できる=毎日仕事ができる
ということではないので…。
おそらく今、他の人以上に時間をかけて頑張れているのもスロットが大好きだから…ということになります。
こうなると余程スロット以上に好きになれる仕事を見つけない限り、スロットに注いでいるような情熱や時間をかけるのは難しいのではないかと思います。
逆に、スロット(パチンコ)が嫌いだけど稼げるからやっているスロニートの方にはチャンスがあると思います。
こちらのタイプは『今はスロット(パチンコ)以外の稼ぎ方を知らないだけ』という状態なので、そこさえ解決できればほかの事業に移行しても、前提の期待値を理解しているので、人並み以上に時間やお金をかけることができ、結果として成功する確率が高いと言えます。
…と思います。笑
僕もそうですが、例えば物販や株、FXなどの投資のような事業なら直ぐに受け入れられるのでないでしょうか。
ただどちらにも共通して言えるのは
スロットで稼げている
ことが逆に足枷となってしまい、新しい道を見つけられなくなってしまう人が多いといった印象をもっています。
スロニートが他の事業をやったら稼げる説…。の考察 まとめ
今更ですが再確認します。
僕は別にスロニートを嫌っているわけではありません。
実際に自分のお金、時間、人生を賭けて収入を得ているわけで、直接的に誰かに迷惑をかけている訳でもないですしね。(並びすぎて通行者の邪魔になっているのはどうかと思いますが。)
ただスロニートはほぼ全員…といったら語弊があるかもしれませんが、税金を納めていません。
ここの問題さえクリアすればもう少しまともな職種にはなる気がします。
しかし、前にも書いた通り業界自体が先細り状態なので…。もう長くはないかもしれませんね。
スロニートだから成功する!!
スロニートだから成功しない!!
といった結論は出せませんが、スロニートがスロットにかけている時間、お金、情熱をそっくりそのまま違うことに転換できれば成功する確率は高いのではないかとは思います。
カジノやIR推進法、 健康増進法の改正など、今後パチスロ屋さんには厳しい変化が待っているためスロニートも減っていく…と言われています。
これに対して
稼げるうちに稼がないでどうするの??
という考え方ももちろんありますが、本当に稼げなくなってから慌てても遅いので…。
スロットで稼げているうちに新しいキャッシュポイントを獲得するのも賢い選択なのではないかな…。
と僕は思います。
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