最近よく見かけるようになったセット本せどらー。
数年前にはあまり見かけなかったのですが最近とんでもない勢いで急増している気がします。
セット本に関しては専門外なのですが…実は気になって少しだけチャレンジしてみた…というか、すでに何点か販売済みなので、その経験を少しだけ記事にしていきたいと思います。
セット本せどりをやってみた
実際に僕がセット本を販売してみた(数少ない)経験と体験をまとめていきます。
その1 セット本を集める
僕が実際に行った集め方は3種類
- ブックオフで見つける
- ネットの店舗で見つける
- メルカリで刈り取り
これだけです。ガチ勢の方はレンタル落ち商品とかも狙うようですが、僕は基本的に状態の悪い商品は扱いたくないのでそこは遠慮しました。
ブックオフに関しては既にセットになって販売されている商品は基本的に価格が高く、『○○%オフ』のように割り引かれていないとなかなか厳しい…と感じました。
基本となるのはやはり単Cコーナー、ここで地道にセットを完成させていくのが王道…のようです。(僕の場合…最新刊に関してはプロパーや場合によっては新品を購入しました。)
その2 清掃、梱包する
セット本…ということで本の数だけラベルシールがあるので、剝がすのがなかなか大変です。
そしてセット本の梱包はとても難しい…と僕は思ったのですが、うちの優秀な検品担当の子にこんな感じで…と雰囲気だけ伝え、ちょっとやってみてもらったら
↓↓↓↓
びっくりしました。めちゃくちゃ綺麗ですね。笑
因みにここで使った梱包資材としては、OPP袋ですが、 敢えてテープなしのものを購入しました。
その3 出品する
僕の場合は日頃からCDやDVD、厚みのある本はFBAを利用しているので、セット本もいつもの商品に混ぜて少しずつ納品していきました。
また、中途半端にしか集めることができなかった商品に関しては集まるまで…と思い自己発送で出品してみたのですが、割と早く売れていきました。
自分でも意外だったのですが…カタログの順位が悪くても売れるときは売れるので、家で寝かせているくらいなら…という考え方もありだと思います。
セット本せどりをやってみて感じたこと
そんなに偉そうに語れるくらい数をこなしていないのですが、短期間で感じたメリットとデメリットを簡単にまとめていきます。
セット本せどりのメリット
探すのが楽しい
それこそお宝探しのような感覚です。
ずっと探していたコミックの抜け巻を見つけた時の感動はひとしおです。(多分。笑)
リピート仕入れがしやすい
コミックのタイトルも覚えやすい上に、ブックオフの棚の順番は大体どこの店舗も同じなため、基本的に見ただけで取れます。
またコミックを置いている店なら仕入れができるので仕入れ場所は多数あります。
せどらーっぽくない
残念ながらブックオフには未だにせどり禁止の店舗があります。
しかしセット本せどりは慣れてきたらツールを使わないでもサクサク取れるので、普通の買い物客と見た目も変わりません。そのため店員さんに注意されることもないと思います。
大量仕入れができる
これはメリットに書くか悩んだのですが、良くも悪くも大量仕入れが可能なため、充実感を感じることができます。
インスタ映えも狙えますね。笑
セット本せどりのデメリット
抜け巻がある限り出品できない
僕も経験したので分かりますが、ない本は本当に無いので…
『どこのお店に行っても9巻だけない!!』
みたいなことがおきます。不思議ですね。
そして抜け巻がある限り永遠に出品できないので邪魔です。
置き場所が大変
先ほどの話と少し被るのですが、セット本になるまで家でキープしとかなければならないので非常に場所をとります。
集まってないのに、また他のコミックを集め…と繰り返していると、部屋がどんなに広くてもきりがないのではないでしょうか。
コンディションが悪いものが多い
個人的な意見だったら申し訳ないのですが、特に単Cコーナーで見つかるコミックに関しては、焼けや汚れがあるものが多いです。(それが理由で単Cコーナーにあるのかもしれませんが。)
そしてセット本なので…1巻だけ焼けていたり汚れているととても目立ちます。
まあ焼けや汚れは記載すれば問題なく売れるのですが、個人的には余りにも変色しているのは仕入れないようにしています。
ライバルが多い
こちらの商品を見てみれば分かるのですが
ドラマ化が決まってから出品者の増え方がえげつないですね。笑
因みに僕も複数セット仕込んでいるのですが、特に18巻、19巻がどこのブックオフに行ってもなかったですね…。
しかし、逆に17巻までなら割とどこにでもあるので…出品者数の増加がそれを証明していますね。笑
早めに売り切らないとなかなか厳しいかもしれません。
抜け巻の管理が大変
僕はセット本に関しても完全に我流なので、管理ツールなども特に購入しておりません。
そのため商品の管理にはスプレッドシートを利用しています。
スプレッドシートなら家のパソコンとスマホ、他人とも共有できるので、アナログなメモ書きよりも便利です。
しかし、うっかり入力ミスしたり、なにかしらの手違いで同じ巻が2つ…。なんてこともたまにあります。
そうなるともう1セット集めることになります。笑
作業量が多いわりに薄利
単純な利益率…という観点でみたら悪くないのですが、ラベルを剝がすところから始まり、商品の管理、在庫スぺース、発送の料金…などを総合して考えると一つの商品に対してのコストパフォーマンスが悪いと感じます。
まとめ
正直なところ、書いていくうちに…いや、薄々感づいていたのですが、デメリットのほうが多いなと感じました。
というのも、そもそも物販において一番やってはいけないことは(特殊な場合を除いて)
購入した商品を出品せずに家で放置することです。
セット本はその性質上、どうやっても抜け巻が揃うまで家で放置せざるを得ません。
そしてこれは大切なことなので覚えておいてください。
商品は出品しない限り永遠に売れません。
つまり、セット本になりかけ…の商品は商品ではないということです。
僕はせどり歴5年ほどなのですが経験上、基本的に中古商品は買ったときが一番高値なことが多いです。(勿論、どの商品にもトレンドが発生することがあるので一概には言えませんが…。)
そして、中古商品は基本的に時間がたてばたつほど値下がりしていきます。
セット本はせどり初心者の登竜門…的な言葉をどこかで見たのですが、見つけてから完成までに時間のかかるセット本せどりは、物販の相場感覚が少ない初心者が手を付けるのはなかなか難しい商材なのではないかと思います。
セット本せどり自体が稼げないとは全く思いませんが、少なくても
- 周りにコミックを安く扱っている店舗が複数ある
- セット本せどり…以外にも収入がある
- まめで粘り強い
- 計画性がある
- 行動範囲が広い
- 空いている部屋がある
- 在庫を大量に抱えるリスクに耐えられる
こんな感じの条件が付くと思います。
そしてセット本せどりをやってみて、セット本せどりは本せどりやCD,DVDせどりとは相性が良いなと感じました。(仕入れ先が同じなので当たり前ですが。)
単巻、単品で売れる商品を見つけつつ、ついでに抜け巻を揃えていく…というのが理想的な形なのかなと思います。
いずれにせよ、きちんとやればしっかり利益がとれるジャンルではあると思いますが、その管理や性質上、誰でも簡単に…とはいかないということは断言できます。
これから参入される方、もう足を突っ込んでいる方の参考になれば幸いです。
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